必読書150
柄谷行人、岡崎乾二郎、島田雅彦、渡部直己、浅田彰、奥泉光、スガ秀実著。先日読んだ小谷野敦「バカのための読書術」(id:SIM:20050909)と同じ危機感から出発して、全く反対ベクトルでアプローチしているブックガイド。
現実に立ち向かうために「教養」がいるのだ。カントもマルクスもフロイトも読んでいないで、何ができるというのか。わかりきった話である。われわれはサルにもわかる本を出すことはしない。単に、このリストにある程度の本を読んでいないような者はサルである、というだけである。
という序文からわかるように、入門書を紹介するのではなく人文社会科学と文学の古典的重要著作そのものをリストしてます。もともとは学生のための入門編的なものを作る方向だったのが、著者の面々が議論するうちにこのコンセプトに行き着いたらしいです。議論が交わされた現場はどんなだったのでしょう…なんとなく想像してしまいます。
で、私がサルそのものだというのはよく分かりました。このブックガイドに載っている本、ほとんど読んでないものなあ。まあ、ボチボチと読んでみたい…くらいの気持ちで…やっていきます。