貴道裕子のぽちぶくろ 伝えたい日本の美しいもの

貴道裕子編。眺めて楽しい本です。「ぽちぶくろ」という言葉自体かなり最近まで知らなくて、細君がお年玉の袋のことをそう呼ぶのを聞いて初めて意識しました。なんとなく語感が可愛いですよね。ぽちぶくろ。
この本で取り上げられているのはお年玉ではなくて、花柳界などで「こころづけ」・・・ご祝儀とかチップとかお小遣いとか・・・を入れる為の袋。粋な遊びから生まれたんでしょうね。多種多彩なデザインが面白いです。

貴道裕子のぽちぶくろ (伝えたい日本の美しいもの)

貴道裕子のぽちぶくろ (伝えたい日本の美しいもの)

本書は、京都縄手古門前の骨董店てっさい堂の貴道裕子さんの腐心になるコレクションを一冊にまとめた。東海道五十三次仮名手本忠臣蔵に材を求めたもの、江戸小唄シリーズ、歌舞伎の隈取りや役者絵もの、面づくし、あんどんづくしから花柳章太郎の手造りに至るまで、多彩なぽちぶくろを収録。浮世絵にも通じる確かな手技と、近世庶民文化が育んだ諧謔のエッセンスを味わっていただきたい。1992年に刊行された「ぽちぶくろ」に新しいコレクションを加え再編集、装いも新たに登場。

SUPER EDITION : 貴道裕子のぽちぶくろ(画像が少しあります)
http://www.superedition.co.jp/shopping/pochi.html


ところで眺めていたら、先日書いた古裂の本で紹介されていのと、同じ図案のぽちぶくろがあるのに気が付きました。年代的には同じ頃のものも多いはずなので、元ネタが一緒なのかもしれません。