議論のウソ

小笠原喜康著。少年凶悪犯、ゲーム脳、電車の中の携帯OFF、学力低下問題を例に挙げ、議論に潜む「ウソ」のパターンを例示しています。携帯電話の害については、あまり詳しく知らなかったので興味深く読みました。

議論のウソ (講談社現代新書)

議論のウソ (講談社現代新書)

少年犯罪は“本当は”凶悪化しているのか、学力は低下したのか。ゲームは痴呆脳を作るのか。ホットな話題を俎上にのせて、ありがちな“議論のウソ”のパターンに陥らない「読み方」をわかりやすく指南する。

ペースメーカーの改良などでほとんど携帯電話の影響は受けないし、携帯電話で深刻な障害が起こったことは無いそうです。しかし、古いペースメーカーや古い携帯電話では実験されていないので、調べ切れていない可能性もあるとか。一方、ペースメーカー装着者自身の携帯電話使用に医師は問題ないと、答えているらしいし・・・・・・このくだりを読んで、思わず「どっちやねん」と思ってしまったのですが、こういうウソかホントかハッキリさせようとする「わかりやすさを求める心の傾向」が生産的とは限らない・・・という話が最終章に書いてありました。こういう姿勢が「ウソ」を助長するということかあ・・・ギャフン。


小笠原喜康HP・ホームページ
http://oggo.jp/hxo/