新選組！ 第27回

後半の始まりの回ということで、近藤勇（香取慎吾）暗黒面への出発でしょうか。
私的には永倉新八（山口智充）に嘘をつくシーンが辛いシーンですね。ジャック・ウェルチなんかの本を読むと、経営者として「最善なのは正直であることだ」ということを書いてありますが、逆の意味でこれはなかなか出来ない難しいことだということでしょうね。色々なタイプの人、色々な信条の人をまとめていく場合、個別に色々な約束をしてしまい結果的に矛盾してしまう・・・こんなことが多いのでしょう。それぞれの部下を信頼しているがゆえに、部下同士の対立を招きあまた悲劇を作って行くことになるわけです。山南敬助（堺雅人）が「周りがそれを望んでいるのです」というシーンも、山南自身が望んでいることと、土方歳三（山本耕史）なんかが望んでいることは実際には違うわけで、トップとしての近藤にはプレッシャーでしょうね。今後はこのあたりの近藤の苦悩に焦点を当てていくのかなあ。

あと新見錦（相島一之）、芹沢鴨（佐藤浩市）が一瞬の回想シーンで登場。ほんっと一瞬でしたけど。葛山武八郎（平畠啓史）の「非存在感」もある意味印象的でした。